仏御前(読み)ホトケゴゼン

精選版 日本国語大辞典 「仏御前」の意味・読み・例文・類語

ほとけ‐ごぜん【仏御前】

  1. 平家物語に登場する白拍子。加賀国石川県)の生まれ。祇王にかわり平清盛の寵を受けたが、祇王の後を追い尼となり、往生を遂げたという。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「仏御前」の解説

仏御前 ほとけごぜん

?-? 平安時代後期の白拍子(しらびょうし)。
「平家物語」によれば,白拍子の祇王(ぎおう)・祇女にかわり平清盛の寵愛(ちょうあい)をうけるが,世の無常をさとり,嵯峨(さが)の祇王・祇女の庵をおとずれて尼となり,ともに仏道にはげんだという。加賀(石川県)出身

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367日誕生日大事典 「仏御前」の解説

仏御前 (ほとけごぜん)

生年月日:1160年1月15日
平安時代後期の女性。白拍子
1180年没

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世界大百科事典(旧版)内の仏御前の言及

【祇王】より

…白拍子の始まりは,鳥羽院のころの島の千歳と和歌の前の2人で,水干に烏帽子(えぼし)を着けて太刀を帯びて舞い,男舞と呼ばれていた(〈中音(ちゆうおん)〉)。祇王は遊び女たちのうらやみの的だったが,仏御前(ほとけごぜん)という若い白拍子が,自分も一度はというので清盛邸に推参した。祇王の取りなしで清盛の前へ出た仏御前は,〈君を始めて見る折は,千代も経ぬべし姫小松……〉という今様をみごとに歌って人々を感動させた(〈三重〉)。…

【祇王・祇女】より

…《平家物語》巻一〈祇王〉に登場する白拍子の姉妹。姉の祇王が清盛に愛され,母娘3人で裕福にくらしていたが,加賀国の白拍子,仏御前が現れて清盛を魅了する。祇王は暇を出され,また仏御前を慰めるため清盛の邸に呼び出されることがあり,自害を思い立つが母に制止されて出家する。…

※「仏御前」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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