付随訴訟(読み)ふずいそしょう

改訂新版 世界大百科事典 「付随訴訟」の意味・わかりやすい解説

付随訴訟 (ふずいそしょう)

民事訴訟は,通常,私法上の権利または法律関係審判対象とするが,場合によっては,他の訴訟手続における裁判執行適否など,訴訟法上の効果の確定形成を目的とするものがある。再審の訴え(民事訴訟法338条)や執行判決請求訴訟(公示催告手続及ビ仲裁手続ニ関スル法律802条,民事執行法24条)等がそれであり,これらは他の訴訟に付随するという意味で付随訴訟,または訴訟に関する訴訟という意味で訴訟訴訟と呼ばれる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「付随訴訟」の意味・わかりやすい解説

付随訴訟
ふずいそしょう
Anhangsprozess

民事訴訟民事執行に付随して生じる訴訟で,その判決や執行の適否の審判をするために別個の手続で行なわれる訴訟。訴訟上の事項を審判の対象とするため,訴訟訴訟ともいう。再審の訴え (民事訴訟法) ,請求異議の訴え (民事執行法) などがその例である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android