代数学の基本定理(読み)だいすうがくのきほんていり

百科事典マイペディア 「代数学の基本定理」の意味・わかりやすい解説

代数学の基本定理【だいすうがくのきほんていり】

〈n次の代数方程式a(/0)x(n/)+a1x(n/)(-/)1+…+a(/n)(/-)1x+a(/n)=0(a(/0)(≠0),a1,…,a(/n)は実数または複素数)は複素数の範囲に少なくとも一つ根をもつ〉という定理。1799年ガウス学位論文で初めて証明。これからn次の代数方程式はn個の根をもつことが導かれる。→代数学代数関数
→関連項目定理複素数

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「代数学の基本定理」の意味・わかりやすい解説

代数学の基本定理
だいすうがくのきほんていり
fundamental theorem of algebra

代数方程式の根の存在に関する次の定理をいう。実数または複素数を係数にもつ未知数 xn 次代数方程式

f(x)=a0xna1xn-1+…+an-1xan=0

はすべて複素数体のなかに少くとも1つ (実数または複素数の) 根をもつ。この定理から,n 次の代数方程式は n 個の根をもち,したがって多項式は常に1次式の積の形に書けることがわかる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

法則の辞典 「代数学の基本定理」の解説

代数学の基本定理【fundamental theorem of algebra】

複素係数をもつ n 次の多項式は,重根を重複して数えればすべて n 個の根をもつという定理.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android