仮門(読み)ケモン

デジタル大辞泉 「仮門」の意味・読み・例文・類語

け‐もん【仮門】

仏語。真実の道に入らせるための方便として仮に設けられた教え。浄土真宗で、念仏以外の自力諸善をいう。⇔真門

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「仮門」の意味・読み・例文・類語

け‐もん【仮門】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。念仏以外の万善諸行をさす。真宗で用いる言葉。念仏の真門に対するとき、諸行は方便。方便門
    1. [初出の実例]「至心発願欲生と十方衆生を方便し、衆善の仮門(けもん)ひらきてぞ現其人前(げんごにんぜん)と願じける」(出典三帖和讚(1248‐60頃)浄土)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android