真門(読み)シンモン

デジタル大辞泉 「真門」の意味・読み・例文・類語

しん‐もん【真門】

仏語。真実の法門浄土真宗で、阿弥陀仏の第18願の絶対他力念仏に対して、第20願の自力の念仏の教えをいう。方便真門。⇔仮門けもん

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精選版 日本国語大辞典 「真門」の意味・読み・例文・類語

しん‐もん【真門】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。
  2. 真実の法門。
    1. [初出の実例]「縦(たと)仙院故宮を棄てて、釈氏の真門に入らせ給ふとも」(出典太平記(14C後)三九)
  3. くわしくは方便真門という。真宗では、浄土の法門に真実・方便の二つを分け、真実は第十八願の絶対他力の念仏であるのに対し、その方便には要門・真門の二つを立て、要門は第十九願の諸行、真門は第二十願の自力の念仏とする。真門は念仏してその功によって往生を願うものをいう。→弘願(ぐがん)
    1. [初出の実例]「就真門之方便、有善本、有徳本。復有定専心、復有散専心」(出典:教行信証(1224)六)

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