伊与木郷(読み)いよきごう

日本歴史地名大系 「伊与木郷」の解説

伊与木郷
いよきごう

現佐賀町の佐賀地区を除く伊与喜いよき川流域と土佐湾岸を含む地域をいい、中村街道が伊与喜川沿いに通る。「土佐州郡志」は「東限海際山、西限上山界、南限佐賀入野、北限仁井田与津界、東西一里半南北三里、藤縄村熊井村・市野之川・不破原村小黒川村・中野川村・稲荷村・川奥村・拳之川村・橘川村・市之瀬村鈴村・熊野浦村隷焉、村中有東西駅路、有川流、戸凡二百八十余」と記す。

当郷の天正地検帳は伝わらないが、慶長元年(一五九六)から翌年にかけての仕直し地検帳がある。それには「伊与木村御地検帳」とあり、同村はのちの伊与木郷一四ヵ村に対応する藤縄ふじなわ村・熊井くまい村・伊与木村・市野々いちのの村・符場原ふばはら村・熊浦くまのうら村・すず村・中川なかのかわ村・小黒川こぐろのかわ村・荷稲かいな村・川奥かわおく村・拳川こぼしのかわ村・橘川たちばながわ村・一瀬いちのせ村および窪浦くぼのうら村・成又なるまた村・一又いちのまた村からなっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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