20世紀日本人名事典 「伊佐山三郎」の解説
伊佐山 三郎
イサヤマ サブロウ
大正・昭和期の映画カメラマン
- 生年
- 明治34(1901)年1月5日
- 没年
- 昭和42(1967)年9月21日
- 出生地
- 茨城県土浦市
- 学歴〔年〕
- 中央大学経済科中退
- 経歴
- 日活向島撮影所の技術部に入ったが、大正12年の関東大震災で撮影所が京都に移るとともに、一本立ちのカメラマンとなる。14年に撮影した「貧者の勝利」が第1回作品。その後、田坂具隆監督とのコンビで「しゃぼん娘」「愛の町」「村に照る日」「この母を見よ」「吹けよ春風」「かんかん虫は唄ふ」「春と娘」など多くの日活作品を撮影、名声をあげた。昭和7年日活を退社、新映画社、PCL、新興キネマと転じ、新興でも田坂と組んで「月よりの使者」を撮影。さらに日活に戻り、田坂とのコンビで「真実一路」「路傍の石」「土と兵隊」などを撮る。戦後の作品に「陽のあたる坂道」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報