朝日日本歴史人物事典 「伊佐幸琢」の解説
伊佐幸琢(初代)
生年:貞享1(1684)
江戸前期の茶匠。江戸幕府の御数寄屋頭。半々庵と号した。生年には異説もある。品川の東海寺高源院開山・怡渓宗悦に石州流の茶を学び,享保(1716~36)ごろに幕府の御数寄屋頭となる。武家,町人に多くの門下を持ち,なかでも秤座の守随彦太郎,越後溝口家の長谷川如水,旗本の五十嵐市十郎,町年寄喜多村彦右衛門,その他中尾関悦,太地宗琢,高井土佐の7人は「半々庵七哲」と呼ばれた。以後4代幸琢に至るまで,代々幕府の御数寄屋頭を勤めた。<参考文献>野村瑞典『石州流―歴史と系譜』『定本石州流』
(谷端昭夫)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報