伊祖の入め御拝領墓(読み)いそのいりめごはいりようばか

日本歴史地名大系 「伊祖の入め御拝領墓」の解説

伊祖の入め御拝領墓
いそのいりめごはいりようばか

[現在地名]浦添市伊祖

道光二年(一八二二)伊祖いーず村の百姓田ノはあら家に浦添うらしー間切惣地頭の浦添家が入め(経費)を出して造営したいわゆる御拝領墓。大正期まで使われたがその後無縁墓となった。牧港まきみなと川に沿う南側丘陵の南斜面に造営されている。一九九四年(平成六年)マンション建築に伴う緊急調査として浦添市教育委員会が発掘調査を実施した。この調査では、厨子甕に納骨されたすべての遺骨の形態分析と厨子甕の詳細な編年による家族史復元が初めて試みられた。

墓の形態は平葺ひらふち墓で、石灰岩岩盤を掘りくぼめて墓庭を造り、そこから横穴を掘って墓室を造営している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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