20世紀日本人名事典 「伊藤きん」の解説 伊藤 きんイトウ キン 明治・大正期の料亭の女将 生年弘化3年8月13日(1846年) 没年大正4(1915)年4月14日 出生地江戸 別名源氏名=鳰鳥 経歴もとは源氏名を鳰鳥といい、吉原の花魁として活躍。のち小説家の仮名垣魯文や新聞人の福地桜痴、政治家の伊藤博文らの愛顧を受けて東京・浜町に料亭「喜楽」を開業。明治17年には築地に店を移し、「新喜楽」に改称した。きっぷの強い名物女将として知られ、日露戦争開戦の際には、時の首相・桂太郎が国家の一大事を顧みず高額のブローチを妻に買い与えたのをいましめたという。晩年は池上に如意庵を建てて住んだ。 出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報 Sponserd by
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「伊藤きん」の解説 伊藤きん いとう-きん 1846-1915 明治時代の料亭主。弘化(こうか)3年8月13日生まれ。もとは源氏名鳰鳥(におどり)という江戸吉原の花魁(おいらん)。明治17年東京築地に料亭新喜楽をひらく。日露戦争開戦のとき,首相桂太郎に贅沢(ぜいたく)をいましめた話がのこる。大正4年4月14日死去。70歳。江戸出身。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by