愛顧(読み)アイコ

精選版 日本国語大辞典 「愛顧」の意味・読み・例文・類語

あい‐こ【愛顧】

  1. 〘 名詞 〙 商人芸人、あるいは目下の者をひいきにし、ひき立てること。かわいがってよくめんどうをみること。多くひいきされる側から言う。
    1. [初出の実例]「依彼外家之縁愛顧」(出典:権記‐長保三年(1001)二月四日)
    2. 「料らず婦女子の愛顧(アイコ)を被り」(出典人情本・清談松の調(1840‐41)四)
    3. [その他の文献]〔楊脩‐答臨淄侯書〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「愛顧」の読み・字形・画数・意味

【愛顧】あいこ

目をかける。漢・楊脩〔臨侯に答ふる牋〕脩、死罪死罪。侍せざること數日なるも、年載を彌(わた)るが(ごと)し。豈に愛(さか)んなるに由り、係仰をして深からしむるか。

字通「愛」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android