伊藤伊兵衛(読み)いとういへえ

百科事典マイペディア 「伊藤伊兵衛」の意味・わかりやすい解説

伊藤伊兵衛【いとういへえ】

江戸時代の植木屋。江戸の北,染井村(現,豊島区駒込)で,数代にわたって園芸をいとなむ。一家は造園,花卉(かき)栽培についての見識技量にすぐれ,当時流行した園芸植物の種類を図説記載した多くの著作を残した。《錦繍枕》《花壇地錦抄》《草花絵前集》《増補地錦抄》《広益地錦抄》《地錦抄付録》等があり,その刊行は1695年(元禄8年)から1733年(享保18年)にわたるが,3代三之丞伊兵衛,4代伊兵衛政武の父子による。
→関連項目地錦抄

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の伊藤伊兵衛の言及

【園芸】より

…果樹,野菜,観賞用植物などを資本と労力をかけて集約的に栽培することで,対象とする作物の種類によって,果樹園芸,野菜園芸,花卉(かき)園芸に分類される。また,生産物の販売を目的とする園芸を生産園芸,趣味として行う園芸を趣味園芸,または家庭園芸という。園芸という言葉は英語のhorticultureの訳語で,日本では1873年に出版された英和辞書で用いられたのが初めである。horticultureとはラテン語のhortus(囲うこと,または囲まれた土地の意)とcultura(栽培の意)に由来し,17世紀以降使われるようになった言葉である。…

※「伊藤伊兵衛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android