会試(読み)カイシ

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精選版 日本国語大辞典 「会試」の意味・読み・例文・類語

かい‐しクヮイ‥【会試】

  1. 〘 名詞 〙 中国で行なわれた官吏登用の試験である科挙(かきょ)の一過程。郷試(きょうし)に及第した者が都で受ける第二の試験で、これに及第して殿試(でんし)に合格すれば、進士(しんし)となる。転じて、首都で行なう官吏任用試験。〔制度通(1724)〕〔明史‐選挙志・二〕

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普及版 字通 「会試」の読み・字形・画数・意味

【会試】かい(くわい)し

明・清の科挙の試験。合格者を貢士という。〔明史、選挙志二〕三年大比、~中式を擧人と爲し、年擧人を以て之れを京師に試みるを、會試と曰ふ。

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世界大百科事典(旧版)内の会試の言及

【科挙】より


[清代の制度]
 科挙の制度は時代が下るとともに形式が完備し,複雑化して清代に至って極まった。本来の科挙は各省で行う郷試,中央礼部が行う会試,最後に天子が宮中で行う殿試の3段階だけであるが,その前に地方学校の生員になるための入試として学校試を受けねばならず,これにも県試,府試,院試の3段階があった。県試は県の長官たる知県が行うもので,5回(5場)の連続した試験で,四書,五経,作詩,作文の力が試される。…

※「会試」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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