伯母野山遺跡(読み)おばのやまいせき

日本歴史地名大系 「伯母野山遺跡」の解説

伯母野山遺跡
おばのやまいせき

[現在地名]灘区篠原篠原伯母野山町一―三丁目

六甲ろつこう山地に属する長峰ながみね山の南麓斜面に立地する。遺跡の範囲は標高二〇五・六メートルの牛小屋うしごや山の山頂および東麓・南麓にかけての牛小屋山うしごややま地区、その東の勝岡かつおか山南麓の勝岡山かつおかやま地区、勝岡山北方の伯母野山地区に及んでいる。南方約五〇〇メートルの扇状地には篠原しのはら遺跡が営まれている。弥生時代中期中葉と中期末を中心とする高地性集落である。昭和二二年(一九四七)弥生土器が採集され、同三三年・三四年に発掘調査が行われている。牛小屋山では南東麓で竪穴住居跡一棟、東麓で竪穴住居跡四棟が発見されている。勝岡山地区では環状石斧一点・勾玉状石器一点、伯母野山地区では磨製石剣一点が出土した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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