伴義雄(読み)ばんよしお

日本大百科全書(ニッポニカ) 「伴義雄」の意味・わかりやすい解説

伴義雄
ばんよしお
(1921―1994)

薬学者。東京に生まれる。東京帝国大学卒業。菅沢重彦の指導を受け、トコン吐根)のアルカロイドエメチン合成研究で薬学博士となる。北海道大学助教授を経て、1957年(昭和32)同大学教授。この間、主としてインドールアルカロイドの合成研究に従事。構造が複雑で合成困難な多数の本系アルカロイドを合成したばかりでなく、新規反応の開発、絶体配位の決定により生合成分野の発展にも寄与した。この研究により1984年日本学士院賞を受けた。さらに有機金属錯体、電極反応を利用した新合成法を開発し、各種のアルカロイド、微生物二次代謝物質などの合成を行った。日本学術会議会員、日本薬学会会頭を歴任した。

[根本曽代子]

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20世紀日本人名事典 「伴義雄」の解説

伴 義雄
バン ヨシオ

昭和・平成期の薬学者 北海道大学名誉教授。



生年
大正10(1921)年4月15日

没年
平成6(1994)年7月16日

出生地
東京

学歴〔年〕
東京帝国大学医学部薬学科〔昭和20年〕卒

学位〔年〕
薬学博士

主な受賞名〔年〕
日本薬学会学術賞(昭38年度)「インドールアルカロイド類の合成とその立体化学」,米国NIHPHS Grant Award〔昭和38年〕,日本学士院賞〔昭和59年〕「インドールアルカロイドの合成研究」

経歴
昭和32年北海道大学助教授、40年教授を経て、60年退官。62年4月学長に就任、平成3年までつとめた。この間、昭和56〜58年日本薬学会会頭。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「伴義雄」の解説

伴義雄 ばん-よしお

1921-1994 昭和後期-平成時代の薬学者。
大正10年4月15日生まれ。昭和32年北大教授となり,62年学長。インドールアルカロイドの合成研究で,59年学士院賞。日本薬学会会頭,学術会議会員。平成6年7月16日死去。73歳。東京出身。東京帝大卒。著作に「無機化学」など。

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367日誕生日大事典 「伴義雄」の解説

伴 義雄 (ばん よしお)

生年月日:1921年4月15日
昭和時代;平成時代の薬学者。北海道大学教授
1994年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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