低カルシウム血症(読み)ていカルシウムけっしょう(その他表記)hypocalcemia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「低カルシウム血症」の意味・わかりやすい解説

低カルシウム血症
ていカルシウムけっしょう
hypocalcemia

血清中のカルシウム濃度が正常値 (8mg/dl) 以下になった状態。上皮小体機能低下症,慢性腎不全,佝僂 (くる) 病,骨軟化症,吸収不全症候群などでみられる。血清アルブミン濃度が低下したときにも起る。症状は,筋肉のけいれんテタニー,全身のけいれん発作,喘鳴,呼吸困難,複視,頻尿など。子供では心身発育障害が生じる。治療は,上皮小体機能低下による場合にはビタミンDおよびカルシウムを投与し,テタニーに対してはグルコン酸カルシウム静脈注射する。また,予防的にカルシウム剤経口投与を行う。

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