佐々木二六(読み)ササキ ニロク

20世紀日本人名事典 「佐々木二六」の解説

佐々木 二六(1代目)
ササキ ニロク

明治〜昭和期の陶工 二六焼の創始者。



生年
安政4年(1857年)

没年
昭和10(1935)年12月

出生地
伊予国宇摩郡村松村(愛媛県伊予三島市)

本名
佐々木 六太郎

経歴
はじめ、家業であった瓦製造業に従事するが、明治17年徳島で見た熊本出身人形師松本喜三郎の作品に影響され、人形師となった。のち陶芸に転じ、全国の陶磁器生産地を遊歴帰郷ののち掘込細工の技法を編み出し、研究を重ねて35年に二六焼を創始した。味わい深い乳白色釉薬を使用し、山水や花鳥・人物などを掘り込んだ彼の作品群は、37年の内国勧業博覧会をはじめ、多くの博覧会・展覧会で好評を博した。また、昭和3年昭和天皇即位の大礼に際し、愛媛県からの献上品に選ばれた。代表作に「万年青」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐々木二六」の解説

佐々木二六 ささき-にろく

1857-1935 明治-昭和時代前期の陶工。
安政4年生まれ。人形師から陶工に転じ,全国の陶器生産地をたずね,掘込細工という方法を案出,明治35年二六焼を創始した。作品は37年内国勧業博覧会でみとめられ,昭和3年の天皇即位の式典で愛媛県の献上品とされた。昭和10年12月死去。79歳。伊予(いよ)(愛媛県)出身。本名は六太郎。代表作に「万年青(おもと)」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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