20世紀日本人名事典 「佐々木五三郎」の解説
佐々木 五三郎
ササキ ゴサブロウ
明治〜昭和期の社会事業家
- 生年
- 慶応4年6月10日(1868年)
- 没年
- 昭和20(1945)年4月27日
- 出生地
- 青森県弘前市
- 経歴
- 幼時に母と父を相次いで失い、10歳で成田家の里子となる。東奥義塾に学んだのち上京して英学を志すが、病気のために帰郷。26歳で実家に復籍、傾きつつあった家業の薬種商を継ぎ、その再建に成功。明治35年の大凶作に際し、孤児の保護を企図して数人の孤児を自宅に引き取り、38年有志から寄付を募って東北育児院を開設した。はじめちり紙・蠟燭の行商で育児院の経営安定をはかるが、のち孤児による楽団を編成して活動写真の巡回を開始、大正3年には弘前で初の常設映画館となる慈善館を建てた。昭和6年育児院を弘前愛成園に改称し、7年には身寄りのない高齢者のために弘前養老救護院(のち弘前養老院・弘前温清園に改称)を設立。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報