佐屋回(読み)さやまわり

精選版 日本国語大辞典 「佐屋回」の意味・読み・例文・類語

さや‐まわり ‥まはり【佐屋回】

〘名〙 江戸時代東海道の宮(名古屋市熱田区)と桑名(三重県桑名市)との間の海上七里の渡しが荒天渡海できないとき、熱田から陸路佐屋(愛知県愛西市)を経由する遠回りの道をとること。佐屋から桑名までは川船で下った。佐屋路途中の津島神社に詣でる目的で、または船酔いをきらってこの迂回路をとる場合もある。さやみち。
浮世草子・立身大福帳(1703)一「さやまはりのまし銀一人に一匁二分づつ下され」

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