佐岡寺(読み)さおかじ

日本歴史地名大系 「佐岡寺」の解説

佐岡寺
さおかじ

[現在地名]満濃町長尾 西佐岡

中津なかつ山の南麓にある。石仏山浄土院と号し、真言宗善通寺派。本尊聖観音県道から北へ約一五〇メートル入ると左手に大きい民家があり、道を挟んで右手に一段高い土壇がある。ここが旧佐岡寺の南大門跡で、民家の西に高さ一メートルの自然石に「大東西南標」と刻んだ標石が半ば埋もれて残っている。旧佐岡寺の境内は東西二〇〇メートル・南北四〇〇メートルの山懐一帯を占めていた。南大門跡から緩やかな坂路を約三〇メートル進むと中門跡があり、左手に浅い堀がある。中門の奥に左右一五〇メートル・奥行一〇〇メートルの平地があり、西寄りに本堂庫裏が建っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android