20世紀日本人名事典 「佐竹永陵」の解説
佐竹 永陵
サタケ エイリョウ
明治〜昭和期の日本画家
- 生年
- 明治5年5月5日(1872年)
- 没年
- 昭和12(1937)年1月8日
- 出生地
- 東京・浅草
- 本名
- 佐竹 銀十郎
- 旧姓(旧名)
- 黒田
- 経歴
- 祖父正木龍塘に書を学び、明治20年佐竹永湖に師事、谷文晁より佐竹永海、永湖と続く南北合派を学ぶ。のち32年師家を継ぎ佐竹姓となる。27年明治天皇の日本美術協会行幸の際、席上揮毫を行う画家7名に選ばれ、同年日本美術協会で銅賞を受賞。31年日本画会の結成に参加、評議員となり、39年松林桂月らと日本南宗画会を結成。40年文展開設に際して正派同志会の結成に参加し、評議員となる。文展では大正元年「夏景山水・冬景山水」が3等賞、2年「青緑山水」が褒状、4年「水墨山水」が再び3等賞を受賞。晩年は文展、帝展には出品せず、日本美術家協会に出品、受賞を重ねると共に宮内省買上げとなり、同協会委員を務めた。また文晁の画風を研究し、その鑑定も行った。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報