佐良土村(読み)さらどむら

日本歴史地名大系 「佐良土村」の解説

佐良土村
さらどむら

[現在地名]湯津上村佐良土

東を南流する那珂川と南を東流するほうき川に囲まれ、那須扇状地の扇端部に位置する。北は湯津上村、西は蛭畑ひるはた村。中心部は古宿ふるじゆく仲宿なかじゆく田宿たじゆくなどの町場からなり、河川合流地点に最も近い所を占める。関街道(烏山経由)沿いに丁字形町並が続く。箒川の渡場、法輪ほうりん寺の門前町、佐良土館の城下町の性格をもつ。古宿・仲宿・田宿には「モッコヤ」「トンヤ」「ミトヤ」などの屋号をもつ家が多く、仲宿では二二、古宿では三〇、田宿では二五の屋号が確認されている(湯津上村誌)

永正一七年(一五二〇)八月、陸奥の白河義永・岩城常隆らが那須資房を山田やまだ(現黒羽町)に攻めた時、那珂川を越えてきた岩城・白河勢により佐良土宿が焼払われたという。この後箒川の縄釣台なわつりだいの攻防があった(那須記)。また永禄一〇年(一五六七)もしくは同一三年那須氏と常陸の佐竹氏が対立していたとき、佐竹方の大金備後守の拠るうめたいら(現馬頭町)を攻撃するため那須資胤は佐良土河原に陣を張ったという。当時の佐良土館主であった佐良土宮内も那須方に参陣している(同書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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