那須資胤(読み)なす・すけたね

朝日日本歴史人物事典 「那須資胤」の解説

那須資胤

没年:天正11.2.11(1583.4.3)
生年:生年不詳
戦国時代の武将。修理大夫。政資の子。那須氏は中世において,下野国(栃木県)那須郡を根拠地にして活動してきた武士団である。天文20(1551)年,資胤は兄高資が宇都宮広綱らに殺害されたのち,その家督継ぎ,烏山城主になった。資胤は勢力を接する会津蘆名盛氏白河の結城義親と長らく攻防を繰り返した。また自軍の大関高増が佐竹氏と結んで離反するなど,苦戦を強いられる時期もあった。周辺に強力な戦国大名が存在するものの,よく下野国東北部に勢力を維持して,生涯を乗り切った。

(伊藤喜良)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「那須資胤」の解説

那須資胤 なす-すけたね

?-1583 戦国-織豊時代の武将。
天文(てんぶん)20年兄高資が宇都宮広綱(ひろつな)に殺されたため家督をつぎ,下野(しもつけ)(栃木県)烏山城主となる。陸奥(むつ)会津(あいづ)(福島県)の蘆名盛氏(あしな-もりうじ)や白河の結城義親(ゆうき-よしちか)らと攻防をくりかえした。天正(てんしょう)11年2月11日死去。通称次郎,修理大夫。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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