余市神社(読み)よいちじんじや

日本歴史地名大系 「余市神社」の解説

余市神社
よいちじんじや

[現在地名]余市郡余市町富沢町

さわ町地区とよばれる旧市街地西部の旧字尻場山しりばやま、日本海を見下ろす高台にある。旧県社。祭神天照大神・保食神・大物主神・大己貴神ならびに少彦名神。もと稲荷神社と号し、現浜中はまなか湯殿ゆどの山下にあったが、明治一六年(一八八三)山碓やまうすシリパ山麓にあった山碓稲荷社合祀のうえ現在地に移転。現社号への改称は同四四年八月、県社昇格は大正一三年(一九二四)である(北海道神社庁誌)。社伝によると、両社とも京都伏見稲荷神社より分霊を勧請している。山碓稲荷社は一七七三年(安永二年)知行主松前平角により、稲荷神社は一八二七年(文政一〇年)請負人林長左衛門によりそれぞれ勧請されたという(余市町郷土史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android