余所行(読み)よそいき

精選版 日本国語大辞典 「余所行」の意味・読み・例文・類語

よそ‐いき【余所行】

  1. 〘 名詞 〙
  2. よそゆき(余所行)
    1. [初出の実例]「一日二日よそいきして、宿心つきて、親里のかたを詠ていへりけらし」(出典:俳諧・其袋(1690)秋)
  3. よそゆき(余所行)
    1. [初出の実例]「かかあが衣装(とば)他所行(ヨソイキ)二枚ス」(出典滑稽本浮世床(1813‐23)初)
  4. よそゆき(余所行)
    1. [初出の実例]「余所行(ヨソイキ)眼目をいららげ肩をいからせ」(出典:洒落本・新吾左出放題盲牛(1781)侠八歯臍)

よそ‐ゆき【余所行】

  1. 〘 名詞 〙
  2. よそへ出かけて行くこと。外出すること。よそいき。よそ歩き。
    1. [初出の実例]「しんぞう二人よそゆきのきものなぞ、たたんでしまひ」(出典:洒落本・廓大帳(1789)二)
    2. 「他処行(ヨソユキ)には衣類(めしもの)にも気をつけて」(出典:十三夜(1895)〈樋口一葉〉上)
  3. 外出する際の衣服。外出着。よそいき。よそゆきぎ。
    1. [初出の実例]「昔の余所行(ヨソユキ)を今の不断着にしますの」(出典:青年(1910‐11)〈森鴎外〉一〇)
  4. ことさらに改まった態度やことば遣い。よそいき。
    1. [初出の実例]「女房は与所行の顔持て居る」(出典:雑俳・俳諧觿‐一(1768))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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