余算(読み)ヨサン

デジタル大辞泉 「余算」の意味・読み・例文・類語

よ‐さん【余算】

残りの寿命余命残生
一期の月影かたぶきて、―、山のに近し」〈方丈記

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「余算」の意味・読み・例文・類語

よ‐さん【余算】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 余りの数。決算して、余った数、また、金銭
    1. [初出の実例]「元より遊楽の余裕なく、交際の義捐なく、况や修飾の冗費、况や貯蓄の余算(ヨサン)」(出典最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎〉一一)
  3. 余りの寿命。これから先の生きていく生命。余命。残生。
    1. [初出の実例]「酔ひて落花に対へば心自ら静かなり 眠りて余算を思へば涙先づ紅なり〈菅原雅規〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)
  4. 年齢。よわい。
    1. [初出の実例]「ことし七十六歳の余算(ヨサン)をへて」(出典:俳諧・破邪顕正返答(1680))

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