使捨・遣捨(読み)つかいすてる

精選版 日本国語大辞典 「使捨・遣捨」の意味・読み・例文・類語

つかい‐す・てる つかひ‥【使捨・遣捨】

〘他タ下一〙 つかひす・つ 〘他タ下二〙
① むだに使う。効果のない使いかたをする。
咄本醒睡笑(1628)一「金銀をつかひ捨てたる馬ぞろへ将棋に似たる王の見物
② すこし使っただけでまだ使えるのに捨てる。また、使ったあと補給修理、保存などしないで捨てる。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)二「金紙だの行成紙だのと、益(やく)にもたたぬことに切こまざいて遣(ツカ)ひ捨(ステ)ますし」

つかい‐すて つかひ‥【使捨・遣捨】

〘名〙 すこし使っただけで、また、一度使っただけで、まだ使えるのに捨てること。また、そのもの。あるいは、使ったあと、補給、修理、保存などしないで捨てること。また、そのように作られたもの。
※俳諧・伊勢山田俳諧集(1650)「梯のつめにひしゃくはほの見えて たれかは水をつかひ捨なり〈利清〉」
※現代経済を考える(1973)〈伊東光晴〉III「これが、使い捨て、たれ流しを生み、公害を加速していくのである」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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