依怙贔屓(読み)エコヒイキ

精選版 日本国語大辞典 「依怙贔屓」の意味・読み・例文・類語

えこ‐ひいき【依怙贔屓】

  1. 〘 名詞 〙 自分の気に入りの者や関係のある者だけの肩をもつこと。
    1. [初出の実例]「御心緒万機に暁、第一無欲にして、御心に依怙贔屓(エコヒイキ)おはしまさず」(出典信長記(1622)一上)

依怙贔屓の語誌

→「えこ(依怙)」の語誌

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

四字熟語を知る辞典 「依怙贔屓」の解説

依怙贔屓

自分の気に入りの者や関係のある者だけの肩をもつこと。

[使用例] おやじはがんだけれども、そんな依怙贔負はせぬ男だ[夏目漱石坊っちゃん|1906]

[使用例] それでも、きざに、とりすまして、その三種類の外国煙草を、依怙贔屓なく、一本ずつ、順々に吸ってみる[太宰治*秋風記|1939]

[解説] 「依怙」は、本来は頼る・頼む意で、また「贔屓」も本来は「大いに力を入れること」の意味でしたが、「依怙」「贔屓」どちらも「自分の気に入った者に特に力添えすること」の意味に転じ、重ねて用いられるようになりました。

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android