保久良神社(読み)ほくらじんじや

日本歴史地名大系 「保久良神社」の解説

保久良神社
ほくらじんじや

[現在地名]東灘区本山北町六丁目

六甲ろつこう山地中腹に位置し、眼前には海が広がる。現在の祭神は須佐之男命・大歳御祖神・大国主神・椎根津彦命。旧郷社。「延喜式」神名帳に兎原うはら郡三座の一つとしてみえる保久良神社(小座)に比定される。当社周辺に大阪湾型銅戈が出土し、弥生時代中―後期などの遺物も散布しており、磐座とみられる岩が露出していることから、降臨した神に物を捧げた場所に由来して社名がつけられたのであろう。社伝では「続日本紀」神護景雲三年(七六九)六月七日条に兎原郡倉人水守らが大和連姓を賜ったとあるが、社伝ではこの時に水守らが当社を創建したとする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android