信太神社(読み)しのだじんじや

日本歴史地名大系 「信太神社」の解説

信太神社
しのだじんじや

[現在地名]高野口町九重

九重くじゆうの南部に鎮座祭神天照あまてらす大神ほか五神。旧村社。創建年代や変遷は不詳だが、泉州信田森しのだのもり(現大阪府和泉市)よりの勧請という(続風土記)。延宝五年(一六七七)の禿組指出帳控(大畑家文書)に「五社 篠田明神 是ハ九重村・上中村田原村・下中村四ケ村ノ氏神ニテ御座候」とみえ、篠田しのだ明神は虚空蔵社・不動社・金大日社・胎大日社・阿弥陀社の五社からなり、その他境内小宮として四社があった。おそらくは本地仏の名でよばれたものと思われ、「続風土記」には「第一社天津彦火瓊々杵命、第二社天照大日貴、第三社饒速日命、第四社木花開耶姫命、第五社磐長姫命といへり、然れとも是近年いひ出たる説」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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