俳諧式目(読み)ハイカイシキモク

精選版 日本国語大辞典 「俳諧式目」の意味・読み・例文・類語

はいかい‐しきもく【俳諧式目】

  1. 〘 名詞 〙 俳諧の興行についての一般的な規定巻式月花定座句数、指合、去嫌などについて、連歌の方式に準拠し、それを多少簡素化したものが行なわれた。俳諧式。俳式。
    1. [初出の実例]「誹諧式目の事承る」(出典:俳諧・誹諧初学抄(1641))

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世界大百科事典(旧版)内の俳諧式目の言及

【式目】より

…連歌,俳諧を制作する場合の規約,すなわち禁制と故実。平安末以降,鎖(くさり)連歌,長連歌が起こったが,それにともない式目に類する禁制,故実が求められ,連歌の盛行とともに,故実的な面は作法書となり,禁制的な面は式目となった。13世紀中ごろ以降,京都,鎌倉に二,三の式目が出現したが,1372年(文中1∥応安5)に二条良基が《応安新式》を定め,これが全国的規模で行われた。その後,一条兼良(かねら),宗砌(そうぜい),肖柏らによって増補改訂され,長く連歌の法典となったが,紹巴(じようは)の時代に全面的な検討が加えられ,1597年(慶長2)木食応其(もくじきおうご)の《無言抄》が成立,ひろく用いられた。…

※「俳諧式目」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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