倉谷不動尊(読み)くらたにふどうそん

日本歴史地名大系 「倉谷不動尊」の解説

倉谷不動尊
くらたにふどうそん

[現在地名]真野町大倉谷

国道三五〇号脇の第二段丘上にある。もと蓮華峰れんげぶ(現小木町)門徒の真言宗智山派智光ちこう坊が管理する。本尊大聖不動明王は厨子の中に入っていて拝されない。前立不動(六〇センチ)、右側不動・地蔵、左側不動(石製)が並ぶ。縁結びや、目・癩瘡を治す仏として以前は参詣者が多かった。本尊には二つの伝承がある。一は承久の変より三三〇年余り後、海上を漂流していた不動を江積えつみ(現小木町)石塚清左衛門先代が入手し海に戻したが、永禄二年(一五五九)海中出現仏として漂着、倉谷村宥伝が同三年に霊夢で奇瑞を感じて草堂を開いたという(真野町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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