日本歴史地名大系 「倉越」の解説 倉越はしくらごえ 徳島県:三好郡池田町州津村倉越池田町州津(しゆうづ)や三好町昼間(ひるま)から西讃地方の香川県財田(さいた)町方面を結ぶ讃岐山脈越の峠道。同山脈を越える猪(い)ノ鼻(はな)峠は標高五四三・四メートル、同峠の東一キロに位置する二軒茶屋(にけんちやや)は標高六二九メートル。古来より西阿と西讃および瀬戸内地方とを結ぶ重要な交通路の一つ。南北朝時代には白地(はくち)城や州津城を拠点とする南朝方の阿波山岳武士がこの峠道を越えて西讃地方に侵入したといわれる(池田町史)。正保四年(一六四七)の海陸道度帳には三好郡箸倉越とみえ、川北本(かわきたほん)道(撫養街道)より境目(国境)まで二里、この境目へは昼間村からも道筋があり、讃州財田村(現財田町)へ出るとあり、牛馬の通行はできなかった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by