個体差(読み)コタイサ(その他表記)individual differences

精選版 日本国語大辞典 「個体差」の意味・読み・例文・類語

こたい‐さ【個体差】

  1. 〘 名詞 〙 同一種の生物の個体間に存在する差異。
    1. [初出の実例]「普通の酒のみについて見られる現象は〈略〉かなり個体差があり」(出典:薬の効用(1964)〈佐久間昭〉一〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「個体差」の意味・わかりやすい解説

個体差
こたいさ
individual differences

個人差ともいう。一般には,ある個体を他の個体から区別している心的および身体的特性の差異のこと。特定集団における当該特性の平均よりのずれないし変異として定義される。当該特性についての個人間変異と関係づけて表わされる。さらにまた,個体がもつこれら種々な特性の変異の構造 (たとえば知能は平均より上位だが,営業成績は低い,など個体内変動として表わされる) の差異をも含めて用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の個体差の言及

【変異】より

…これは寒さに対する適応とみられ,このような形質のこう配をクラインclineと呼ぶ。他方,ある限られた地域の小集団でみられる変異を個体変異または個体差という。個体変異は親から子へ遺伝する遺伝的変異と,環境条件によって変化し遺伝しない非遺伝的変異とに大別することができる。…

※「個体差」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む