偶然論(読み)グウゼンロン

デジタル大辞泉 「偶然論」の意味・読み・例文・類語

ぐうぜん‐ろん【偶然論】

哲学で、世界発生生成は、すべて偶然に帰着するという考え方エピクロスルクレティウスなどが唱えた。→決定論

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精選版 日本国語大辞典 「偶然論」の意味・読み・例文・類語

ぐうぜん‐ろん【偶然論】

  1. 〘 名詞 〙 すべての事象特定原因なしに起こると主張する哲学上の立場。世界の発生と変化は結局のところ偶然に帰着するという考え方。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「偶然論」の意味・わかりやすい解説

偶然論
ぐうぜんろん
casualism

われわれが原因を知らないからではなく,現実に,かつ客観的に原因がないために絶対的に非決定的である事象があるという説。古代のエピクロス,ルクレチウス現代の C.パースらのタイキズム tychismもこれに近い

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