元箱根温泉(読み)もとはこねおんせん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「元箱根温泉」の意味・わかりやすい解説

元箱根温泉
もとはこねおんせん

芦ノ湖温泉ともいう。神奈川県南西部,箱根町にある温泉。箱根山の火口原湖である芦ノ湖の南東岸にある。古くは箱根神社の門前町で,箱根越えの交通路の要地でもあったが,温泉は第2次世界大戦後,北方湯ノ花沢からの引き湯で開かれた。泉質芒硝泉泉温 64~75℃。南方に続く旧箱根町とともに近世東海道の旧跡が多く,石畳路,スギ並木,復元された関所,石仏群,箱根資料館などがある。富士山眺望もよい。富士箱根伊豆国立公園に属する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android