火口原湖(読み)かこうげんこ

日本大百科全書(ニッポニカ)「火口原湖」の解説

火口原湖
かこうげんこ

複式火山の外輪山の内側に発達するカルデラ内の平坦(へいたん)な部分(火口原)に局所的に水をたたえて生じた。カルデラの一部、カルデラ壁と中央火口丘との間を占める。カルデラ湖火口湖と同じく、湖面の面積に対し流域面積が比較的小さい。このため堆積(たいせき)速度が遅く、湖水中の栄養塩濃度は一般に低い。群馬県の榛名湖(はるなこ)、神奈川県の芦ノ湖(あしのこ)、群馬県赤城山(あかぎやま)の大沼(おの)などが代表例としてあげられる。

[森 和紀]


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精選版 日本国語大辞典「火口原湖」の解説

かこうげん‐こ クヮコウゲン‥【火口原湖】

〘名〙 火口原の一部に水がたまってできた湖。くし形、まがたま形、環形を呈する。箱根山の芦ノ湖、榛名山の榛名湖など。
※旅‐昭和一八年(1943)終刊号・南方の富士に似た山〈辻村太郎〉「北海道の屈斜路湖や箱根の芦ノ湖に比較すべき火口原湖(クヮコウゲンコ)である」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「火口原湖」の解説

火口原湖
かこうげんこ
atrio lake

カルデラあるいはカルデラ状の火山性陥没地の平坦部,外輪山や火口丘で囲まれてできた平坦部に水をたたえた湖。箱根芦ノ湖,榛名湖,赤城山大などは火口原湖と考えられている。火口原湖は広い意味でのカルデラ湖に含めてしまう場合もある。

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デジタル大辞泉「火口原湖」の解説

かこうげん‐こ〔クワコウゲン‐〕【火口原湖】

火口原に水がたまってできた湖。箱根山あしノ湖榛名はるな榛名湖など。
[類語]沼沢湖沼泥沼古池溜め池貯水池人工池遊水池用水池水瓶ダム湖水淡水湖鹹水湖塩湖河跡湖三日月湖火口湖陥没湖人造湖

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世界大百科事典内の火口原湖の言及

【火口原】より

…阿蘇の阿蘇谷と南郷谷はその好例である。火口原に水がたまると火口原湖(たとえば十和田湖)が生じるが,それが埋積または排水されて露出した旧湖底(たとえば箱根仙石原)も火口原とよぶ。このように,火口原は後の火山噴出物や火口壁・カルデラ壁からの崩落物,湖成堆積物でできている。…

※「火口原湖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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