元締役(読み)もとじめやく

精選版 日本国語大辞典 「元締役」の意味・読み・例文・類語

もとじめ‐やく【元締役】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 元締をする役。また、その人。
    1. [初出の実例]「私儀を古着買の元〆役に仰付被下度と申に付」(出典落穂集(1728)二)
  3. 江戸幕府職名金奉行に付属した金奉行同心のうちから五~七人を選び、金銀出納、金庫守衛の指揮に当たったもの。なお、諸大名家にもあり、ほぼ同じ職掌であった。
    1. [初出の実例]「すぐに其次ぎの元締役(モトジメヤク)の奉行の処に行て」(出典:福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉一身一家経済の由来)
  4. もとじめ(元締)
    1. [初出の実例]「元〆役三人、役上下にて小普請世話役之格高五十俵三人扶持」(出典:随筆・宝暦現来集(1831)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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