元銭

山川 日本史小辞典 改訂新版 「元銭」の解説

元銭
げんせん

中国元朝によって鋳造された銅銭総称。至大通宝・至正通宝など数種がある。元寇以来,日元間には政治的緊張が続いたが,貿易は盛んに行われ,これにともなって元銭も日本に流入して国内通貨として用いられた。ただし,元は主として交鈔(こうしょう)(紙幣)の流通を推進し,銅銭の鋳造がもともと少なかったため,日本における流通量もわずかであった。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android