光音天(読み)コウオンテン

デジタル大辞泉 「光音天」の意味・読み・例文・類語

こうおん‐てん〔クワウオン‐〕【光音天】

《〈梵〉Ābhāsvara-devaの訳》色界第二禅天に属する天の一。ここにすむ天衆音声を用いず、話すときは口から浄光を発して意を通じるという。密教では右手蓮華を持ち、左手を腰におく姿に描かれる。極光浄天。光曜天。

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精選版 日本国語大辞典 「光音天」の意味・読み・例文・類語

こうおん‐てんクヮウオン‥【光音天】

  1. 〘 名詞 〙 ( [梵語] ābhāsvaradeva の意訳 ) 仏語。色界(しきかい)第二禅の第三天。また、この天の、少光・無量光・光音の三天の総称。この天の衆生は、ことばを話さないで、口から浄光を発して意を通ずることができるところからいう。天地の始め、人以下の衆生はこの天より下生(げしょう)したとされる。密教では、胎蔵界曼荼羅の外、金剛院の北方に二眷属とともに配する。形像は右手に蓮華を持ち、左手はこぶしで腰に置く。阿波会提婆、極光浄天、極光浄、無量水、遍勝光天ともいう。
    1. [初出の実例]「愚人常歓楽、猶如光音天」(出典往生要集(984‐985)大文一)
    2. [その他の文献]〔長阿含経‐二〇〕

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