入女(読み)いりおんな

精選版 日本国語大辞典 「入女」の意味・読み・例文・類語

いり‐おんな ‥をんな【入女】

〘名〙 江戸時代諸国から関所を通過して江戸にはいる女。幕府諸大名妻子が江戸を出て帰国することを禁じた。このため関所では厳重な女改めをしたが、江戸にはいる者については緩和され、諸藩の者は城主家老証文幕領の者は代官の証文か手形で、容易に通過することができた。⇔出女(でおんな)②。
地方凡例録(1794)一〇「碓氷御関所入女、並に囚人の類手形なくては叶ひ難く、〈略〉何れ入女並囚人等ある時はとほすべし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android