入山上村
いりやまかみむら
[現在地名]相馬市山上
阿武隈高地の天明山(四八八メートル)およびその西に位置する手倉山(六七二・一メートル)の南麓、宇多川の上流域に位置し、字落合で同川に支流の玉野川が合流。東は山上村・今田村・坪田村・富沢村、北は小野村、仙台藩領の伊具郡大内村(現宮城県丸森町)、西は同藩領の同郡筆甫村(現同上)、笹町村。山上村からの中村街道は、字落合で宇多川沿いと玉野川沿いをそれぞれ遡上するルートに分岐し、前者は字松ヶ房で筆甫村に入る。嘉永四年(一八五一)山上村から分村して成立し(宇多郡村誌)、元禄郷帳にみえる古内新田は当村に属した。分村前ではあるが、弘化三年(一八四六)の高五八九石余、ほかに新田二二一石余がある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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