入衆(読み)にっしゅ

精選版 日本国語大辞典 「入衆」の意味・読み・例文・類語

にっ‐しゅ【入衆】

  1. 〘 名詞 〙 仏語
  2. 師家との問答を終え、大衆の席に戻ること。入陣
    1. [初出の実例]「出陣入陣、大鑑已呵之、則須出衆入衆也」(出典禅林象器箋(1741)参請)
  3. 衆僧とともに諸行事に加わること。得度を終えた僧が、始めて安居(あんご)に出、大衆の仲間入りをすること。
    1. [初出の実例]「昔ながらの庭詰や旦過詰(たんぐゎづめ)手続を経て入衆(ニッシュ)したのである」(出典:金閣寺(1956)〈三島由紀夫〉一)
    2. [その他の文献]〔大乗義章‐一五〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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