八州(読み)ハッシュウ

デジタル大辞泉 「八州」の意味・読み・例文・類語

はっ‐しゅう〔‐シウ〕【八州】

日本古称。おおやしま。
関八州かんはっしゅう
八州回り」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「八州」の意味・読み・例文・類語

はっ‐しゅう‥シウ【八州】

  1. [ 1 ]
    1. [ 一 ] 日本国の異称。おおやしま。おおやしまぐに。
      1. [初出の実例]「且智、且仁臨八州」(出典:性霊集‐一(835頃)喜雨歌)
    2. [ 二 ] 江戸時代、関東八か国の総称相模(さがみ)武蔵(むさし)安房(あわ)上総(かずさ)・下総(しもうさ)常陸(ひたち)上野(こうずけ)下野(しもつけ)の八か国をいう。関東八州。関八州。
      1. [初出の実例]「八州(ハッシウ)すべて安き所もなく」(出典:読本・雨月物語(1776)浅茅が宿)
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙はっしゅうまわり(八州廻)」の略。
    1. [初出の実例]「又四方八方八州の手が廻ったが」(出典:真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉六四)

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とっさの日本語便利帳 「八州」の解説

八州(関八州)

鎌倉中心とした箱根より東の八カ国(室町以降の呼び名)。▽相模(さがみ)、武蔵(むさし)、上野(こうずけ)、下野(しもつけ)、安房(あわ)、上総(かずさ)、下総(しもうさ)、常陸(ひたち)

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