日本歴史地名大系 「八条原城跡」の解説
八条原城跡
はちじようばらじようあと
「西志和村誌」所収絵図によれば、周囲を石垣で囲み四ヵ所の番所・見張台があって東南側に本門を設け、兵営舎・柔道場・剣道場・炊事場・風呂場などの練兵施設とその奥に約六〇の部屋をもつ本丸、長さ一八間の政事堂という建物があり、本丸の南には庭園を築いていた。北門からは谷川の水を入れて水車場に導き、そのすぐ東には米倉もあって長期の食糧自給も可能であった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報