公方人(読み)クボウニン

デジタル大辞泉 「公方人」の意味・読み・例文・類語

くぼう‐にん〔クバウ‐〕【公方人】

室町時代朝廷社寺幕府政所まんどころなどの警護雑務に当たった下人中間ちゅうげん公人くにん

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精選版 日本国語大辞典 「公方人」の意味・読み・例文・類語

くぼう‐にんクバウ‥【公方人】

  1. 〘 名詞 〙 中世、朝廷・社寺・幕府の政所侍所などに属して雑事に従った下人や中間のこと。公人(くにん)公方者(くぼうもの)
    1. [初出の実例]「公方人、高橋にて行合たるに、槌(つち)なりとて、扇かざして通られしを」(出典申楽談儀(1430)笛、狂言名人)

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世界大百科事典(旧版)内の公方人の言及

【鎌倉府】より

…国人にも〈当参〉奉公の義務があって,交代で鎌倉に詰めた。また奉公衆は,〈公方人〉とも呼ばれる鎌倉公方足利氏の直属の家臣で,その主要な軍事力を構成した。彼らは,鎌倉時代以来の譜代の家臣を中心に,その後家臣化したものから成り,そのなかから御所奉行や御厩別当などが選ばれ,常時公方に近侍したのであった。…

※「公方人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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