六郷保(読み)ろくごうほ

日本歴史地名大系 「六郷保」の解説

六郷保
ろくごうほ

現大田区内東部の多摩川河口部左岸域にあった国衙領。当初の保司は大井氏と推定される。大井氏は紀氏を本姓とし、六郷保を足掛りに一二世紀半ばに大井郷に土着したものと考えられている。祖は大井実直で、実春・秋春と続き、実直から分家した清実は品川を領して品河氏を名乗った(「尊卑分脈」紀氏系図、「大井系図」大井文書)。実春・清実とも鎌倉御家人として活躍している。なお六郷は保解体後も一帯をさす広域地名として用いられ、北条氏所領役帳に「六郷内 戸越村」とあるように、現品川区に属する戸越とごし村などをも含んでいた。近世にも六郷領、多摩川河口部の称六郷川などの呼称があり、現在も町名などに使われている。

六郷保は内部に大杜おおもり(大森)郷・永富ながとみ郷を含み、両郷は元久元年(一二〇四)大井実春から秋春に譲られた(同年一二月二〇日「大井実春譲状写」大井文書)。その後は秋春から親実・頼郷・薬次郎へと相伝された(→大森郷・永富郷。継承されたのは地頭職であったとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

梅雨の季節に入ること。つゆ入り。毎年6月中旬~7月中旬の約1ヵ月間,九州から東北地方は梅雨の季節に入る。これは,北方のオホーツク海高気圧と南方の小笠原高気圧とに挟まれて,揚子江流域から九州,四国,本州...

入梅の用語解説を読む