デジタル大辞泉
「共済年金」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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共済年金【きょうさいねんきん】
被用者年金には厚生年金(厚生年金保険)のほかに,次の七つの共済年金がある。この共済年金は国家公務員共済,地方公務員共済,私立学校教職員共済,農林漁業団体職員共済,JR共済,JT共済,NTT共済の長期給付を意味し,給付は他の被用者年金と同じく,老齢年金(退職年金),障害年金,遺族年金等の給付が行われている。このような特定産業や職種を対象とした共済組合のうち,組合員の減少や年金成熟度が進んだ結果,年金財政の破綻が危惧されている旧公共企業体の3共済(JR,JT,NTT)は1997年厚生年金に統合された。
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知恵蔵
「共済年金」の解説
共済年金
国家公務員や地方公務員が加入する公的年金。国家公務員共済組合は21あり約109万人が加入。地方公務員共済組合には約311万人が加入。給付に必要な費用は、公費負担部分を除くと、事業主にあたる国や地方公共団体と組合員が折半する。共済組合は1905年、官営製鉄所だった八幡製鉄所に設けられたのが始まり。官吏や軍人の恩給に代わる制度として20年以降、年金給付が導入された。このほか、私立学校職員共済がある。公務員の共済年金は、過去の恩給部分は「追加費用」として国や地方公共団体が負担。また、厚生年金とほぼ同じ保険料だが、給付は職域加算といって報酬比例部分の給付が2割増しとなっており、官民格差と指摘されている。
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
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