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共通感覚 きょうつうかんかくcommon sense

翻訳|common sense

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

共通感覚
きょうつうかんかく
common sense

すべての感官に共通する感覚のことをいい,特定の感官に対応する固有の感覚とは区別される。一般感覚ともいう。アリストテレスの『デ・アニマ』では運動,静止,数,形,大きさの知覚が共通感覚であるとされ,色-視覚,音-聴覚のごとき特定の感覚とは区別された。 T.リードや A.ファーガソンなどを中心とするイギリスのいわゆる「常識哲学」 philosophy of common sense (スコットランド学派) はバークリー,ロック,ヒュームなどの学を批判し,常識に哲学の原理を求めた。さらにカントにおいては,共通感覚は美学の重要概念の一つとなり,趣味判断の普遍妥当性の根拠が共通感覚 Gemeinsinnに求められた。

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大辞林 第三版の解説

きょうつうかんかく【共通感覚】

〘哲〙 五感の根底にあってそれらに共通するものの感覚。また、ある社会で一般に通用する判断力、すなわち常識をも意味する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

共通感覚
きょうつうかんかく

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の共通感覚の言及

【常識】より

… さて,このようなものとして常識=コモン・センスをふりかえってみると,コモン・センスの〈コモン〉のうちには二つの意味が混在していることがわかる。その一つは,社会のなかで人々が共通(コモン)にもつまっとうな判断力(センス)というとらえ方のなかでの,〈社会的な共通性〉の意味であり,もう一つは,諸感覚(センス)に相わたって共通(コモン)で,しかもそれらを統合する根源的感覚(共通感覚)というとらえ方のなかでの,〈諸感覚の共通性〉の意味である。そして普通,コモン・センスというと,前者(社会的判断力)だけしか考えられないが,もともとコモン・センス(ラテン語ではセンスス・コムニスsensus communis)とは,後者(共通感覚)のことだったのである。…

※「共通感覚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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