具体(読み)グタイ

精選版 日本国語大辞典 「具体」の意味・読み・例文・類語

ぐ‐たい【具体】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 全体をそなえていること。〔孟子‐公孫丑・上〕
  3. ( ━する ) =ぐしょう(具象)哲学字彙(1881)〕
    1. [初出の実例]「頭に未だ充分具体されて居ないから」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「具体」の読み・字形・画数・意味

【具体】ぐたい

完備する、具象。

字通「具」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の具体の言及

【抽象】より

…所与としての実在の世界においては分離されておらず,また場合によっては分離することが不可能な諸特性をことさらに分離して,それだけを思考の対象とする知性の働きをいう。具体に対する。みずからをかこむ環境世界の中からある一群の特性を捨象して,残りの特性を選別するという働きは,広い意味でいえば,最下等なものを含めた生物一般に,生存のための不可欠の能力として見られるものであり,そのかぎりでは人間に特有なものではないが,とりわけ高度に発達した分節言語を持つ人間においては,抽象の能力は他の動物とは比較にならないほど精緻かつ複雑なものになっている。…

※「具体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む